二本の鎖を噛み合わせて荷物を押し上げる椿本チエイン
椿本チエインは、チェーンの形と動きを工夫し、荷物を押し上げる装置までつくります。ジップチェーンは、二本が噛み合うと柱になり、分かれるとケースへ収納できる機構です。一方、2026年3月期のチェーン事業とモーションコントロール事業には、15.1%と4.1%という営業利益率の差がありました。2026年4月の統合は、商品の組み合わせを顧客への提案や導入後のサービスにも広げるためのものです。その収益効果は、今後の実績で確かめる必要があります。
LENS
本業で磨いた技術が、別の製品・空間・サービスへ伸びていく会社。
主力製品ではなく、技術がどこへ伸びたかを見る。
椿本チエインは、チェーンの形と動きを工夫し、荷物を押し上げる装置までつくります。ジップチェーンは、二本が噛み合うと柱になり、分かれるとケースへ収納できる機構です。一方、2026年3月期のチェーン事業とモーションコントロール事業には、15.1%と4.1%という営業利益率の差がありました。2026年4月の統合は、商品の組み合わせを顧客への提案や導入後のサービスにも広げるためのものです。その収益効果は、今後の実績で確かめる必要があります。
セーレンは、シートの表面に触れる感触や色、軽さ、用途に応じた機能をつくり込む素材メーカーです。QUOLEの会社比較と、原糸から裁断・縫製までを持つ生産体制を合わせて読むと、自動車メーカーへ提案する中身が見えてきます。2026年3月期の車輌資材事業は売上1,152.58億円、営業利益161.99億円。受注回復、新規車種、経費削減、連結範囲の変化も、この実績に重なっています。
ニフコは、留める・動きを滑らかにするなどの機能を、小さな部品に持たせて自動車メーカーなどへ供給しています。国内平均搭載金額はFY2025に1台あたり9,623円となりました。ただし、国内の1台あたりの数字と、世界の販売量や費用を含む連結業績は別の尺度です。2026年3月期の連結売上高は3,527億円、営業利益率は13.6%。1台で担う役割の広がりと、全社で利益を残す条件を合わせて見る必要があります。
アマダは金属板を切り、曲げる機械に、材料を供給する設備や作業情報をロボットへ渡す仕組みを加えています。納入後は金型・消耗品を供給し、保守や修理を行います。2026年3月期の連結売上には買収の寄与もあり、利益率は低下しました。工場の作業を支える仕組みと、それを利益に変える会社の力を、ともに確かめたい企業です。
日東電工の電気剥離テープは、使用中の固定と、修理・分解時の取り外しを一つの材料で支えます。2026年3月期には採用モデルが増え、インダストリアルテープ全体の売上収益は3,666.07億円となりました。個別製品の寄与額は開示されていません。約390億円を投じる豊橋新工場は、電気剥離テープや折り畳み端末向けの粘着材料を増産するための計画で、2028年1月の竣工を予定しています。剥がすときの性能が、顧客の製品設計と日東電工の設備投資を結んでいます。
ホシザキは、温度を保つ、厨房に収める、手入れをしやすくするという使用条件を、機械の設計に組み込んでいます。多品種少量の見込生産と、販売・保守サービスから開発へ戻る情報が、その更新を支えます。2025年度の会社開示では、上市から3年以内の新製品・モデルチェンジ製品の国内売上高比率は51.7%、自然冷媒採用製品の国内売上高は294億円。対象の異なる二つの指標に、設計を更新し続ける仕事の経済的な広がりが表れています。
DOWAは、使用済み基板や製錬副産物を異なる工程へつなぎ、金属を回収するネットワークを持ちます。回収した金属の量と価格、原料の購入条件、鉱山からの収益は、それぞれ採算に作用します。2026年3月期の製錬部門は営業利益69億円、経常利益196億円。グループでは棚卸資産の増加が営業キャッシュ・フローを押し下げました。工程をつなぐ技術と、その工程を回し続けるための原料・資金の確保を、同時に読む会社です。
セコムのオンライン警備は、契約先からの異常信号、コントロールセンターでの監視、現場へ向かう人員を組み合わせています。2026年3月期のセキュリティサービス外部売上高は660,602百万円で、連結売上高1,256,896百万円の52.6%(当サイト計算)。残る596,294百万円、47.4%には、防災設備、医療、保険、地理空間情報、BPO・ICT、その他の異なる事業があります。警備のセグメント利益は123,826百万円。連結営業利益160,333百万円にはセグメント利益合計から24,126百万円のマイナス調整があり、売上の比率を利益の比率には置き換えられません。1962年の創業、1966年のオンライン警備、1989年の構想を経た事業の広がりには、買収や独立した技術・運営体制も含まれます。
リコーは、PC・ネットワークなどの機器やソフトウェアを供給し、顧客のIT環境の構築・運用・保守、業務アプリや受託業務も扱います。2026年3月期、オフィスサービス売上は1兆93億円、オフィスプリンティングは8,817億円。前年から大きかったサービス側との差が広がりました。オフィスサービスの継続収益4,196億円はその内数であり、全額が定額契約ではありません。両者を含むデジタルサービス部門の営業利益は322億円から279億円へ減少。顧客との関わりが長くなることと、売上や利益が同じように伸びることは分けて読む必要があります。
ロートは1975年にメンソレータムの商標専用使用権を取得し、軟膏と薬用リップを発売しました。1988年の米メンソレータム社の買収は、会社が海外進出の足がかりと位置づける動きです。肌ラボなどのブランド発売も含む事業の広がりの中で、2025年3月期の売上はスキンケア62%、アイケア18%。この比率だけで一つの買収や技術の寄与は測れません。
明治のワクチン事業では、KMバイオロジクスの開発・製造と、Meiji Seika ファルマの販売・情報提供がつながっています。会社は、医療現場からの声を開発へ戻し、包装を改良した事例を紹介しています。2026年3月期のワクチン・動物薬事業は売上高507億円、営業利益43億円で、動物薬や新生児マススクリーニングも含みます。黒字転換には前年のワクチン評価減の反動が寄与しました。医薬品全体は売上高2,322億円・営業利益304億円、食品は9,428億円・687億円。異なる会社の歴史と役割分担が、食品から医薬品までの仕事を支えています。
NL+LiNkでは、食品の納品ベンダーが一つの通過型物流センターへ届け、ニチレイロジグループが自社・他社のセンターをつないで店舗への配送を支えます。2026年3月期の低温物流は売上高3,010億円・営業利益186億円、食品は4,267億円・199億円でした。連結は売上高7,161億円・営業利益390億円で、セグメント額には調整が必要です。物流営業利益の前年差28億円には、減価償却方法の変更等の24億円の影響が含まれます。海外物流売上高926億円は、同決算に取り込まれた2025年1~12月の数値。冷やして保存する1943年からの事業を背景に、食品をつくる仕事と、顧客の食品流通を引き受ける仕事が並ぶ会社になっています。
川崎重工の2026年3月期は、売上ではパワースポーツ&エンジン6,828億円、事業利益では航空宇宙システム624億円が最大でした。エネルギーソリューション&マリンも550億円の事業利益があります。パワースポーツの関税・競争圧力など、事業ごとに条件が異なります。セグメント利益には全社の調整額も必要です。製品の多様さだけでなく、同じ年に異なる収益の動きが並ぶ会社として読むと、重心が見えます。
ナブテスコは、ロボットメーカーへ精密減速機を、鉄道会社や車両メーカーへブレーキとドア開閉装置を供給します。建物の自動ドア、航空機器、舶用機器、包装機も、顧客がつくる設備や使う現場の中で働きます。2025年12月期の継続事業売上高は3,079億円、営業利益は207億円。売上はアクセシビリティ1,107億円、トランスポート1,005億円、コンポーネント793億円、マニュファクチャリング174億円でした。製品ごとの会社推計シェアと、この四事業の売上規模は、別々のものを測っています。
フジクラは、限られた管路へ収める光ケーブルに加え、その先で線を分け、つなぎ、収納する部材・装置を供給します。2025年7月発表の13,824心・外径40mm以下のケーブルと専用部材は、その具体例です。心数は通信性能や売上を直接示す数字ではありません。それ以前の2025年3月期に、情報通信は4,513億円、全社売上の46%を占めました。
NGKでは、半導体製造装置向け部材と排ガス浄化用製品が異なる役割を担っています。2026年3月期は環境事業が売上の59.6%、デジタル社会事業が30.7%。デジタル社会の約19.7%増収にはAI関連需要と特定顧客の在庫積み増しが関わりました。用途の拡大と事業継続は別の判断であり、製品ごとの要求と経済性を分けて見ることが現在のNGKを理解する手掛かりです。
マキタの拠点では、実演やユーザー訪問で工具を紹介し、故障した製品を修理して顧客へ届けています。直営拠点を持つ海外約50カ国と、製品を販売する約180カ国は異なる範囲です。2026年3月期の海外売上比率は約83.0%、海外生産比率は92.5%ですが、分母はそれぞれ売上金額と生産台数。充電製品の用途を広げる戦略も、製品を売り、使う人を支える仕事につながっています。
ヤマハ発動機の事業展開には、自社で使う生産設備を外販する道と、二輪車の部品を別の製品に使う道がありました。1976年のアーク溶接ロボットの外販と、1960年のP-7船外機は、その具体例です。現在のロボティクスとマリンは、それぞれ多くの製品を含む事業です。2025年12月期はロボティクスが6億円の営業損失、マリンが536億円の営業利益となり、ランドモビリティは全社売上の約63.7%を占めました(当サイト計算)。技術を売る相手が広がっても、製品ごとの需要や費用がそれぞれの採算を決めます。
シスメックスの仕事は、検査機器の納入後にも続きます。試薬、精度管理用の標準物質、学術情報、カスタマーケアが機器を取り巻き、会社のいう安定的な収益源は売上の79.4%。これは試薬だけや定額契約だけの比率ではありません。検査室で使い続けるための仕組みまでを見ると、5,000億円の売上を持つ会社の輪郭が分かります。
アドバンテストは半導体・電子部品メーカーへ試験装置を販売し、導入後の支援や接続基板などの消耗品も供給します。2026年3月期は高性能半導体向けの需要と供給能力が拡大する一方、成熟半導体向けは軟調でした。売上高1兆1,286億円、営業利益4,991億円、営業利益率44.2%は、この需要の差と製品構成のもとで得た実績です。
テルモの最大領域は心臓血管で、2026年3月期の売上収益は6,764億円。血管内の器具、体外で使う人工肺、血液・細胞の採取、病院や薬剤投与の製品は、異なる現場を支えています。体温計という身近な入口の先に、医療のさまざまな場所で役割を持つ会社があります。
旭化成の2024年の技術紹介は、繊維の知見を人工腎臓の中空糸膜、さらに医薬品製造用のプラノバへ生かした経路を示しています。透析では血液から老廃物を透析液へ移し、プラノバでは必要なタンパク質を通してウイルスを捕捉します。用途によって必要な分離は変わります。2026年3月期の連結売上高3兆745億円には、マテリアル・住宅・ヘルスケアの幅広い事業が含まれます。
コンデンサは、電子機器の回路でノイズを減らし、急な電流需要を支えます。村田製作所は材料から量産までの技術を、その部品づくりにつなげています。2026年3月期にはサーバー向けなどのコンデンサが伸び、高周波・通信は減収でした。同じ機器向けでも、組み込まれる製品と用途によって需要は違います。
ブラザーは、ミシン部品をつくるための社内技術を、他社の工場で使う工作機械へ広げました。プリンターには、1971年のセントロニクス社との共同開発を経て、電子制御や印字ヘッドを自社開発した別の経路があります。2026年3月期の継続事業ではP&S5,706億円、マシナリー830億円、家庭用ミシンやカッティングマシンを含むP&H610億円。家庭や職場の仕事と、メーカーの生産工程の両方に機械を提供する会社です。
三菱電機の制御機器は、入力信号とプログラムを設備の動作へつなぎます。その仕事を含むFAシステムの2026年3月期売上高は7,982億円で、自動車機器8,756億円とともにインダストリー・モビリティを構成します。ライフ2兆3,182億円、インフラ1兆4,634億円も持つ会社の中で、工場の制御は一つの具体的な供給の役割です。部門別売上高はセグメント間取引を含み、連結売上の構成比ではありません。
ブリヂストンは、運送会社に新品・リトレッドタイヤと点検などのサービスを提供しています。Toolboxは装着タイヤや点検結果、Tirematicsは空気圧・温度、BASysはリトレッドの製造・品質・在庫を扱います。再使用できるケースを選び、トレッドを貼り替えて、運送の現場へ戻す。その仕事を2007年のBandag買収でも強化してきました。2025年12月期のトラック・バス向け売上収益は1兆184億円ですが、リトレッドだけの売上ではありません。
三菱重工の通霄発電所向け案件では、同社がガス・蒸気タービンなどを供給し、CTCIが現地工事や周辺機器を担います。2025年の受注発表に対し、運転開始は2030〜2031年の予定です。2026年3月期の受注高は7兆6,536億円、売上収益は4兆9,741億円、年度末受注残は13兆2,376億円でした。大型の仕事では、契約、売上計上、入金、運転開始の時点を分けて読む必要があります。受注残は将来売上を保証する数字ではありません。
島津製作所の売上の約65.1%は、研究や品質管理で使う分析計測機器です。医療現場にはX線画像を得る装置、半導体の製造装置には真空をつくるポンプ、航空分野には機体の搭載品や交換用の部品を供給します。装置を使う人と、その部品を組み込む人の違いが、事業の広がりを具体的にします。
2025年のクボタを「売上横ばい」とだけ読むと、機械と水・環境、国内と海外の違いを取りこぼします。機械は売上の87.1%を占め、その中でも農機・エンジンと建機の動きは同じではありませんでした。 水・環境も現在の売上の12.4%を占めています。事業の大きさと当年の変化を分けて見ると、機械を中心に水・環境も手がけるクボタの構成と、それぞれの事業の動きが分かります。
DNPは、メーカーへ供給する材料に、微細な形をつくる、光を制御する、中身を保護する機能を持たせています。マスクと光学フィルムが属するエレクトロニクスは、2025年度(2026年3月期)に売上2,518億円、営業利益507億円。3部門で売上最小・営業利益最大でしたが、営業利益は前年比11.6%減でした。バッテリーパウチはライフ&ヘルスケアに属します。連結には売上マイナス19億円、営業利益マイナス269億円の調整額があり、部門の大きさと連結への寄与は分けて読む必要があります。
東レの材料は、構造を支える、膜で分離する、糸やフィルムになるという異なる仕事を担います。会社は4つのコア技術を事業の基盤として説明していますが、用途の多さと売上の大きさは別の尺度です。2026年3月期は繊維41%、機能化成品35%。炭素繊維や水処理膜の印象と、この事業構成を重ねると、材料メーカーとしての東レが見えてきます。
コマツは今も建設・鉱山機械を中核とする会社です。その機械を現場に置くと、状態を見るデータ、車両の運行制御、地形と施工の管理という異なる仕事が見えてきます。 AHSの累計1,000台・115億トン超は実運用の規模です。一方、現場全体の連携や次世代の車両基盤には、会社が目指す方向も含まれます。運用実績と将来構想を分けると、コマツが現場で提供する仕組みと、今後広げようとする範囲が見えてきます。
オリンパスは医療従事者に内視鏡や処置具を提供し、設置時の動作確認・操作説明、使用中の相談、点検・修理も担います。2026年3月期の消化器領域6,974億円の約30%がMedical Serviceでした。これは消化器領域内の売上構成で、全社の比率や継続課金・利益率を示す数字ではありません。病院で機器が使われる間の支援も、同社の医療事業を構成しています。
2025年のキヤノンは売上高4兆6,247億円。そのうちプリンティングが2兆4,944億円で54%、イメージングが1兆549億円で23%、メディカルが5,806億円で13%、インダストリアルが3,611億円で8%でした。撮影用カメラとネットワークカメラ等を合わせたイメージングに対し、プリンティングの売上規模は約2.4倍です。1937年にカメラメーカーとして始まったキヤノンは、1960年代以降に事務機、光学機器、医療へ領域を広げ、現在は4つの事業群で運営しています。プリンターの感光体で培った材料技術をペロブスカイト太陽電池向け材料へ、光学・画像処理技術をiPS細胞の自動培養へ使うなど、技術も事業間を移動しています。
コクヨの家具づくりには、オフィス用テーブルの昇降ハンドルを学習机へ応用した具体例があります。社員が働く大阪本社を公開し、家具の使い方を見せる方法も育ててきました。2025年の家具事業は文具の約2.06倍の売上、約3.69倍のセグメント営業利益を持ちます。ビジネスサプライ流通も大きな事業ですが、事業間取引や調整があるため、各事業の数字をそのまま連結の構成比にはできません。2030年売上5,000億円は将来目標です。
YKKは衣料品やバッグに使う留め具と、住宅・ビルの窓などを供給しています。2025年度はAP事業の売上5,576億円がファスニング4,314億円を上回る一方、営業利益はファスニング392億円、AP120億円でした。事業売上高は内部取引を含みます。アルミ合金の量産・加工技術が二つの事業をつなぎましたが、現在の需要や費用の条件は異なります。1959年はアルミ溶解・押出の操業開始、アルミ建具の生産・販売開始は1963年です。共通の製造技術から育った二つの事業を、用途と採算の両方から見るとYKKの姿が分かります。
日立のLumadaは、データを生む製品・システムと、そのデータを使って運用を改善するサービスをつなぎます。2026年3月期の売上構成はDigitalized Assetsが56%、Digital Servicesが44%。その一部であるHMAXは、現場の知識とAIを組み合わせたリカーリング型サービスです。設備の納入・保守で得た知識を顧客の運用へ生かし、より広い顧客設備への展開をめざしています。
AGCは、ガラス原料の輸入難を受けてソーダ灰や耐火レンガを内製し、化学品・セラミックスの事業を育てました。現在の化学品は商社などや自社の販売拠点を通じ、幅広い産業へ基礎素材や高機能材料を供給しています。2025年12月期の化学品の外部顧客向け売上は5,795億円。建築ガラスと自動車の合計は9,591億円で、連結売上の約46.6%です。後者は二つのセグメントを合算した当サイト計算で、全社のガラス製品売上を示す数字ではありません。
TOTOは水まわり製品をつくるとともに、製造装置メーカーへセラミック部材を供給しています。ウエハを固定する静電チャック、装置内部を膜で保護するAD部材、精密な動きを支えるエンジニアリングセラミックスでは、役割も製法も異なります。エンジニアリングセラミックスには衛生陶器の成形・焼成制御と、水栓の研磨の知見が使われています。FY2024のセラミック事業は売上503億円、営業利益204億円。FY2025も売上・利益とも過去最高となり、2026年4月には静電チャックとAD部材の研究開発・生産能力を増やす約300億円の投資を決定済みと公表しました。
2026年3月期、アステラスの重点戦略製品5つは4,803億円、前年比43%増でした。これらはすでに販売され、がん、目の病気、閉経に伴う症状などに使われる薬です。イクスタンジは9,608億円で全社売上の約44.9%を占め、今も最大の製品です。アステラスは販売中の製品を伸ばす一方、社内の研究者と外部の製薬・バイオ企業、大学などが関わる研究開発も進めています。研究開発費は3,148億円。将来のパイプライン売上ポテンシャル約1兆円は会社の想定であり、現在の売上や候補薬の承認を保証する数字ではありません。
資生堂は、化粧品や香水を各地域の消費者と旅行者へ届けています。2025年12月期の日本事業は全社売上の30.4%、中国・トラベルリテールは35.3%。日本事業以外の69.6%は報告セグメントからの計算で、海外売上比率ではありません。福岡空港にも展開する免税店の販売経路が、この違いを具体的に示します。2030年戦略では、アジアパシフィック、米州、欧州の利益率改善も課題です。
ダイキンは、空調を導入し、使い続け、更新する顧客に、機器とサービスを組み合わせて提供しています。2025年度(2026年3月期)のソリューション事業比率28%には、更新プロジェクトの機器販売とエンジニアリングも含まれます。分母は化学・フィルタなどを除く空調事業で、フィルタを含む空調・冷凍機セグメントや全社売上とは範囲が違います。冷媒などの技術と世界の販売・サービス網を持ち、空調システムから建物全体へ扱う課題を広げる方針です。2030年度の40%は将来目標です。
花王の2025年12月期売上は1兆6,886億円、営業利益は1,641億円。Fabric & Home Careは3,891億円で全社売上の約23.0%(当サイト計算)ですが、ハイジーンリビングケアの一部です。5事業の外部顧客向け売上比率は、ハイジーンリビングケア32.5%、ヘルスビューティケア25.7%、化粧品15.5%、ビジネスコネクティッド2.3%、ケミカル24.0%。生活者向けの製品、企業・団体の衛生業務を支えるソリューション、顧客の製造に使われる産業材料という、異なる売り先と役割があります。ケミカルの例である減水剤はコンクリートの材料に加えて使われ、花王は顧客のものづくりを薬剤で支えています。
象印マホービンは、飲み物や食べ物の温度を保つ容器、熱を加えて調理する家電、調理済みの食事を提供しています。2025年11月期の売上は911.5億円、営業利益は74.4億円。調理家電643.8億円が約70.6%を占め、炊飯ジャー426億円はその内数です。リビング製品、生活家電、その他には、それぞれ別の用途があります。飲食事業6億円は小さいものの、道具を使う人へ販売する仕事から、店で食事を用意して渡す仕事への広がりを示します。2028年計画も、炊飯ジャー、レンジ、リビング製品に異なる目標を掲げています。
ファナックは、他社の工作機械に組み込むCNC、自社の加工機、部品を扱うロボットを供給し、設置後の保守も担います。2026年3月期の売上は8,578億円、営業利益は1,838億円。部門別売上はFA2,085億円、ロボット3,786億円、ロボマシン1,296億円、サービス1,411億円でした。ロボットが44.1%で最大で、残る三部門は当サイト計算で55.9%。ただしサービスにはロボットの保守も含まれます。海外売上比率は当サイト計算で87.1%。世界280以上のサービス拠点を通じ、100ヶ国以上で使われる商品を支えています。
キーエンスでは、セールスエンジニアが顧客に商品の使い方を提案し、現場から得た一次情報を商品企画へ返します。企画・開発は幅広い業界で使える汎用品を目指し、協力工場が生産を担い、国内外の倉庫から顧客へ出荷します。2026年3月期の売上高は1兆1,693億円、営業利益は5,958億円。海外売上比率は当サイト計算で66.6%でした。顧客ごとの課題を知る営業と、多くの顧客に販売できる商品づくりが結びついています。
アシックスは、ランナー向けのシューズと、街で履くスニーカーやライフスタイル商品を、専門店、卸売先の小売店、直営店などで販売しています。2025年度、Performance Runningは売上3,635億円で最大カテゴリーでした。SportStyleとOnitsuka Tigerは合計2,778億円を売り、当サイト合算のカテゴリー利益927億円はPerformance Runningの860億円を上回ります。海外売上比率80.5%やOneASICS会員2,313万人も、異なる地域と顧客接点への広がりを示しています。
シマノは、変速機やブレーキなどの部品を組み合わせ、乗る人の操作を設計しています。精密な金属加工は、自転車の変速性能と釣具のリールの巻きごこちをそれぞれ支えます。2025年12月期は自転車部品が売上の76.1%、営業利益の82.9%を占めました。連結売上高は3.4%増えた一方、営業利益は20.6%減り、部品の進化と業績の伸びは分けて見る必要があります。
ユニ・チャームは、人向けのケア用品を中心に、ペットの排泄ケアと食事も扱っています。不織布・吸収体の加工技術は紙おむつやトイレ用品につながり、フードでは年齢や体調に応じた栄養設計が役割を持ちます。2025年度のペット+ウェルネスは売上の38%で、2030年度44%は目標です。海外展開の広さと、その市場で売上・利益を伸ばせるかは別の課題です。
ソニーは、作品を生み出す側、世界へ届ける側、機器や撮像部品を供給する側に、それぞれ事業を持つ。2026年3月期のゲーム・音楽・映画のセグメント売上合計は、内部取引消去前で8.31兆円。ET&Sは2.26兆円、I&SSは2.15兆円だった。アニメの制作・配信の連携は、その事業群の接点の一つであり、全事業が一つの制作工程を構成するわけではない。
TDKでは、情報を読み書きするHDDヘッドの薄膜プロセス技術が、電源回路で使う薄膜インダクタにも応用されています。2026年3月期の売上2兆5,048億円の54.7%はエナジー応用製品で、受動部品、センサー、磁気応用も大きな事業です。海外売上比率は約90%。カセットから積層部品や電池への応用展開と、M&Aを含む事業の拡張を経て、現在も「Ferrite Treeを進化させる」と掲げています。
ニコンは、研究者の観察、撮影者の表現、メーカーの製造工程に光学と精密技術を供給する。顕微鏡はカメラより早く登場し、現在の事業構成にはOptosやSLMなどの買収も加わった。2026年3月期の映像事業は全社売上の42.8%。新中計は3事業のキャッシュを精機とデジタルマニュファクチャリングへ投じる方針だが、当期には906億円の減損を含むデジタルマニュファクチャリングの損失があり、全社営業損失は1,124億円だった。
HOYAのマスクブランクスは半導体メーカーの回路形成工程へ、HDD用ガラス基板は磁気ディスクの製造へ入ります。会社が強調するのは、前者の技術的なすり合わせと、後者の安定した品質での大量生産です。2026年3月期の売上収益は9,477億円で、会社公表構成比はライフケア62%、情報・通信38%。メガネ店へのレンズ供給やアイシティの小売も担います。EUVとHDDの新工場は初期フェーズ合計約920億円の投資計画。光学ガラスから広がった事業を、顧客の工程と供給の仕方から読むと、それぞれの強みが見えてきます。
味の素のABF事業では、パッケージ基板メーカーと材料を開発し、グループ内のワニス生産と外部委託の塗工・保管を組み合わせて供給します。食品で培った分析・品質保証の技術も開発を支えています。2026年3月期は食品2セグメントが売上の77.5%を占め、電子材料や医薬関連などを含むヘルスケア等の事業利益は662億円でした。
富士フイルムは、写真で培った技術を応用し、買収で得た事業や設備も組み合わせてきた。オフィス・印刷向け製品、医療機器、写真、半導体材料に加え、製薬会社の薬を開発・製造するBio CDMOを持つ。米国の12/16基相当という数字は、機器の売却台数ではなく、契約や予定製造数量の非公式合意で確保された生産能力を示している。
演奏者に楽器を届け、施工会社やレンタル会社を通じて会場の音を支え、車両メーカーには機器と車室に合わせた音づくりを提供する。ヤマハは顧客に合わせて音の技術を使い、Music Connectでは購入後の学習や練習へ接点を広げようとしています。