株式会社アマダ · 2026年3月期

手曲げの情報をロボットに渡すアマダの機械

アマダは、金属板を切ったり曲げたりする機械を、金属部品をつくる工場に販売するメーカーです。サーバーラックや空調設備の外装などをつくる板金加工を、ソフトウエア、金型、納入後の保守でも支えています。

平らな金属板から切断機とロボット付き曲げ機へ続く工場の作業風景。脇には交換用の金型と部品を扱う技術者がいる

切った板を曲げて、立体の部品にする

金属板が立体の部品になるまで

顧客の工場が、アマダの機械や金型を使って加工します。切断と曲げの基本的なつながりを描いた模式図です。

  1. 1板から形を切り出す

    積み重ねた金属板と、板の上で輪郭を切り出すレーザヘッド。切断後も部品は平ら。

    レーザなどで、平らな金属板から必要な形を切り出します。

  2. 2金型で挟んで曲げる

    上下の金型を備えた曲げ機械に、ロボットアームが金属板を差し出す。金型の間で板に折り目がつく。

    上型と下型で圧力をかけます。紹介した機種は、手曲げとロボットのモードを切り替えられます。

  3. 3立体の部品になる

    平らだった板が、縁の折り上がった立体の金属部品になる。別の外装部品も並ぶ。

    曲げた部品は製品の外装などに使われます。製品によっては溶接などの工程も必要です。

機械の形状と部品は模式的に描いています。特定製品の製造ラインや、すべての工程が無人でつながる仕組みを示したものではありません。

出典:アマダ「板金加工機械」
機種の説明:MF-TOKYO 2025出展リリース、p.1

金型と消耗品、保守が工場の加工を支える

CONCEPT MAP

加工する工場とアマダの接点

部品をつくるのは顧客の工場です。アマダは、設備選びから日々の加工と保守までを支えます。

金属部品をつくる工場機械を選び、操作して加工する
  1. 設備を選ぶ加工の課題を聞き、機械や自動化を提案
  2. 加工を準備するプログラム用ソフトと金型を供給
  3. 使い続ける消耗品の供給、点検・修理・操作支援

増収の背景と、利益率の低下を確かめる

DATA VIEW

連結営業利益率の推移

各年3月期の実績。単位は%。3本とも0〜14.0%の共通尺度で、背景全幅は100%ではなく14.0%を表します。グループ全体の利益率であり、板金やサービス単独の利益率ではありません。

連結営業利益率の推移
2024年3月期(会社表記FY23)14.0%
2025年3月期(会社表記FY24)12.4%
2026年3月期(会社表記FY25)10.2%

出典:会社公式サイトの前中計の振り返り図と指標・KPI表。同じ表には2030年度目標もありますが、上の数値はいずれも実績です。

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

アマダの機械は、金属板を切り、曲げて部品にします。そこに棚から材料を供給する仕組みや、手曲げの情報をロボットへ渡す機能を組み合わせ、工場で人が担う作業を変えていきます。

加工する品物や人員に合わせて手作業とロボットを選び、使う金型をそろえ、機械を整備する。アマダの商売は、工場で一つひとつの部品をつくるための準備と作業、その後の維持までつながっています。 連結実績を見るときには、買収による事業の広がりと、利益率の変化も確かめる必要があります。

この記事を共有

Xでシェア

投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

MF-TOKYO 2025出展リリース

株式会社アマダ · 2025-06-24

使用ページ: p.1 / p.1-2

原文を開く →

中期経営計画2030(前中計の振り返り・実績)

株式会社アマダ

原文を開く →

NEXT COMPANY

株式会社椿本チエイン · 2026年3月期

次の会社を見る

二本の鎖を噛み合わせて荷物を押し上げる椿本チエイン

椿本チエインは、チェーンの形と動きを工夫し、荷物を押し上げる装置までつくります。ジップチェーンは、二本が噛み合うと柱になり、分かれるとケースへ収納できる機構です。一方、2026年3月期のチェーン事業とモーションコントロール事業には、15.1%と4.1%という営業利益率の差がありました。2026年4月の統合は、商品の組み合わせを顧客への提案や導入後のサービスにも広げるためのものです。その収益効果は、今後の実績で確かめる必要があります。

数字から会社を見る →
15.1%2026年3月期 チェーン事業の営業利益率