テルモ株式会社 · 2026年3月期
測る、刺す、通す、循環させる。テルモ1.13兆円の100年。
テルモの始まりは、体温を測るための1本の体温計でした。2026年3月期の売上収益は1兆1,319億円。現在の最大領域は心臓血管で、血液・細胞技術やメディカルケアも大きな柱です。面白いのは、医療機器の種類が増えたことだけではありません。測る、刺す、血管を通す、心肺を代替する。100年を通じて、テルモが患者の身体に関与する深さそのものが変わってきました。
投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。
テルモの始まりは、体温計でした。
現在は、心臓、血管、血液、細胞、薬剤投与まで扱います。

体温計の形、細い管、中空糸の素材模型で、医療への関与が広がる姿を表した編集上の解釈です。実際の医療回路、製品仕様、治療効果を示すものではありません。
売上収益は1兆1,319億円
最大の領域は心臓血管です。
心臓血管だけで6,764億円
もう一つの大きな柱が、血液と細胞です。
血液・細胞テクノロジーは2,310億円
病院や薬剤投与に近い領域も残っています。
メディカルケアソリューションズは2,161億円
現在のテルモは、身体の中まで深く入る
2025年度の主な事業売上。
売る場所も、日本だけではありません。
米州だけで39%
ここまで来ると、出発点の体温計との距離はかなり大きく見えます。
1921年、始まりは体温計
しかし、医療現場で解く課題は「測る」だけではありませんでした。
1960年代、日本初の使い切り注射器
次は、血液を体外で扱う技術です。
1982年、人工肺へ
そして、血管の中へ直接入っていきます。
1985年、血管造影カテーテル
体温計の水銀も、会社は残し続けませんでした。
1977年、人工臓器の領域へ
測る。
刺す。
血液を扱う。
血管の中へ通す。
心臓や肺の働きを補う。
一見すると製品群はばらばらですが、医療現場の課題へ一歩ずつ深く入っていった結果として見ると、かなり連続しています。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2026年3月期のテルモは売上収益1兆1,319億円。
最大の心臓血管領域は6,764億円、血液・細胞テクノロジーは2,310億円、メディカルケアソリューションズは2,161億円でした。
始まりは1921年の体温計です。
1960年代に使い切り注射器、1977年に人工透析器、1982年に人工肺、1985年に血管造影カテーテルへ進みました。
テルモは体温計メーカーが突然、心臓血管の会社になったわけではありません。
「測る」から「刺す」「通す」「循環させる」へ、医療現場で身体に関与する深さを広げてきた会社として見ると、100年の事業拡張がつながります。