セーレン株式会社 · 2026年3月期
セーレンが車のシート材につくり込む軽さと触り心地
セーレンは、自動車のシート表皮材やエアバッグ、衣料用の生地などを企画・製造する繊維メーカーです。自動車メーカー向けには、座席を覆う合成皮革や布地から、内装の加飾部品までを供給しています。
使用資料 5件公開 2026-10-24最終確認 2026-10-24
車のシートに腰を下ろすと、最初に体が触れるのは表皮材です。セーレンの合成皮革QUOLE(クオーレ)は、その表面の見た目や感触だけでなく、素材の重さも設計の対象にしています。
手で触れる表面を、用途に合わせる
糸と生地を、座席を覆う形にする
セーレンの車輌資材事業は、素材をつくる工程から裁断・縫製までをグループ内で持っています。
糸から生地へ
原糸、編み・織り、加工を管理する。
形に合わせて仕上げる
裁断した生地を縫い、部品に使う形へ。
人が触れる表面になる
感触や色に加え、用途に合わせた機能を提案する。
車輌資材事業の工程を簡略化した図です。特定のQUOLE製品の層構造や、すべての工程の順序を示すものではありません。座席は素材の用途であり、完成シート全体の製造を示していません。
原糸から、座席を覆う形まで
素材の提案を、各地の受注につなぐ
DATA VIEW車輌資材事業の営業利益
単位:億円。2025年3月期と2026年3月期の実績。0起点の共通尺度。前期は変更後のセグメント区分に組み替えた数値です。
2025年3月期139.54億円
2026年3月期161.99億円
出典:決算説明資料 PDF p.9。当期には、2026年1月に連結子会社としたNBセーレンの自動車向け資材なども加わっています。
グループ全体の連結売上高は1,717.65億円、営業利益は208.32億円でした。衣料繊維などのハイファッション、エレクトロニクス、環境・生活資材、メディカルなども営んでいます(決算説明資料 PDF pp.5–6)。
次の素材を量産するための投資
CONCEPT MAP素材を選ばれる製品にするために
会社の製品説明と生産体制を整理した図です。各機能の売上比率や、特定製品の製造仕様を示すものではありません。
車内で使う表皮材自動車メーカーが求める感触・見た目・機能を提案
- 素材の性質軽さやソフトな触り心地をつくる
- 用途ごとの機能温度制御・防汚・通気などを付加する
- 生産と仕上げ原糸から加工、裁断・縫製までを管理する
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
セーレンが自動車メーカーに届けるのは、座席の表面に使う素材と、その感触や機能をつくり分ける技術です。本革との軽さの比較や、製造時の溶剤使用に関する数字は、素材と工程の両方を設計する仕事を示しています。
2026年3月期には、車輌資材事業で1,152.58億円の売上を得ました。新しい素材を提案し、車種ごとの受注を取り、生産・品質・費用を管理する。その積み重ねが、手で触れる一枚の表皮材の後ろにあります。