株式会社ニコン · 2026年3月期

カメラより23年早かった、ニコンの顕微鏡。

ニコンは、写真・映像を撮る人にカメラやレンズを、研究機関に顕微鏡を、半導体・ディスプレイメーカーに露光装置を供給しています。光学と精密技術を、それぞれの顧客の仕事に使う会社です。

光で見る・測る・つくる、その広がり

顕微鏡は、カメラより23年早い

研究者の観察を支えるヘルスケア

ライフサイエンスの顧客には大学などの研究機関や民間企業の研究開発部門があり、顕微鏡による観察や画像解析が仕事を支えます。新中計では、こうした作業の効率化・自動化に加え、医薬品製造工程の支援や細胞受託生産の拡大を方針に掲げています(中期経営計画 p.9)。

同じ光学・精密技術を、異なる顧客の仕事へ

代表的な供給先と用途。各行は並行する事業の関係です。

  • ニコンが供給カメラ・レンズ
    顧客が使う写真家・映像制作者

    写真や映像を撮る

  • ニコンが供給顕微鏡・画像解析
    顧客が使う大学・企業の研究者

    研究対象を観察・解析する

  • ニコンが供給半導体・FPD露光装置
    顧客が使う半導体・ディスプレイメーカー

    製造工程で使う

出典:中期経営計画 pp.8–9

メーカーの製造工程に入る露光装置

1980年、国産初の商用ステッパー

DATA VIEW

観察・撮影・製造、それぞれの節目

中期経営計画に掲載された製品・事業の節目。現在の事業構成には買収も関わっています。

1925顕微鏡
1948カメラ
1980ステッパー
2015細胞受託生産

異なる顧客の仕事が、6,771億円の売上になる

カメラを含む映像事業は、売上の42.8%

DATA VIEW

映像事業は最大。ただし、全社の半分以下

2026年3月期の全社売上6,771億円が分母。42.8%と57.2%は当サイト計算。

売上構成: 映像事業 42.8%, 映像以外 57.2%売上構成
映像事業42.8%映像以外57.2%

製品開発と買収が、現在の事業をつくる

新中計が描く、3事業から2事業への投資

重点3分野は、シネマ・金属3D・露光

2026年3月期は、1,124億円の営業赤字

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

ニコンの顕微鏡は、カメラより23年早く登場しました。研究者が観察する、撮影者が映像をつくる、メーカーが半導体を製造する。光学と精密技術を使う仕事が、複数の顧客に並行して広がっています。

製品開発と買収で形づくられた事業群のうち、2026年3月期の映像事業は売上の42.8%を占めました。新中計は各事業に利益創出と投資先の役割を与えています。その構想を読む際は、当期の大きな減損と営業赤字も併せて見る必要があります。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

2026年3月期 決算報告

株式会社ニコン · 2026-05-08

使用ページ: p.3 / p.3, 11 / p.6 / p.8 / p.9

原文を開く →

2026-2030年度 中期経営計画

株式会社ニコン · 2026-05-08

使用ページ: p.7 / p.7, 9 / p.8 / p.9

原文を開く →

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15.1%2026年3月期 チェーン事業の営業利益率