株式会社フジクラ · 2025年3月期

限られた管路に、13,824心。フジクラの配線をたどる。

データセンターの通信を増やしたくても、地下の管路には本数と内径の制限があります。フジクラが2025年7月に発表した13,824心ケーブルは、外径40mm以下に従来最多の2倍の光ファイバを収めました。さらに、入れた線をどう接続するかが続きます。この製品例は2025年3月期の後の出来事。同年度の情報通信売上4,513億円と区別しながら、配線の仕事をたどります。

9,794億円FY2024 売上高
46%情報通信事業の売上構成比
13,824心2025年発売の超多心光ファイバケーブル

投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

通信量が増えても、地下の管路を自由に広げられるとは限りません。

フジクラの2025年7月の発表は、管路の数と内径の制限を課題に挙げています。まずケーブルを通し、その先で光ファイバをつなぐ。設置する側から見ると、会社の仕事が具体的になります。

この製品例は、2025年3月期の終了後に発表されたものです。

つなぐ線、その密度を高めてきた

管路に収める:心数と外径を一緒に見る

ここで2倍になったのは光ファイバの心数です。利用できる通信性能や売上が自動的に2倍になった、という数字ではありません。

ケーブルの先で、接続する場所と手間が要る

細く収めるだけでは、設置の仕事は終わりません。端でばらし、作業する場所を確保し、つなぐ。ケーブルと成端部材を一緒に読む理由がここにあります。

この配線の仕事は、会社のどこにあるか

DATA VIEW

現在のフジクラは、情報通信が最大

2024年度売上高。統合報告書2025に記載された構成。

4,513億円情報通信 46%
1,859億円エレクトロニクス 19%
1,771億円自動車 18%
1,452億円エネルギー 15%
108億円不動産 1%

情報通信は最大事業でも、全社の46%です。ひとつのデータセンター向け製品で、エレクトロニクス、自動車、エネルギーなどを含む会社全体を代表させないことも大切です。

海外の設置例を、二つの比率の隣に置く

DATA VIEW

売上の4分の3以上が海外

2024年度の海外売上高比率。

売上の4分の3以上が海外
海外77%
日本23%

海外売上77%と海外従業員90%は、異なる対象の比率です。先ほどの国外での布設例は、この広い地理的な事業基盤と並べて読めます。ただし、一件の納入がこれらの比率を生んだわけではありません。

線をつくる技術と、線をつなぐ技術

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

限られた空間へ収め、端でつなぐ。フジクラの配線を設置の順番でたどると、ケーブルの細径・高密度化と接続作業を一緒に扱う意味が見えます。

2025年7月に発表した13,824心・外径40mm以下は、その具体例です。それ以前の2025年3月期には、情報通信が4,513億円、全社売上の46%を占めました。

製品例の心数、年度実績、海外の比率は別の数字です。それぞれの範囲を保つことで、データセンターの配線も、その背後にある会社の広さも読めます。

使用した一次資料

フジクラグループ統合報告書2025

株式会社フジクラ · 2025-09-30

使用ページ: p.2 / p.2,14

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世界初「13824心SWR®/WTC®」の販売開始

株式会社フジクラ · 2025-07-18

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NEXT COMPANY

川崎重工業株式会社 · 2026年3月期

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売上の首位と、利益の首位が違う。川崎重工を二つの順番で読む。

川崎重工の2026年3月期は、売上ではパワースポーツ&エンジン6,828億円、事業利益では航空宇宙システム624億円が最大でした。エネルギーソリューション&マリンも550億円の事業利益があります。パワースポーツの関税・競争圧力など、事業ごとに条件が異なります。セグメント利益には全社の調整額も必要です。製品の多様さだけでなく、同じ年に異なる収益の動きが並ぶ会社として読むと、重心が見えます。

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2兆3,112億円FY2025 売上収益