株式会社アドバンテスト · 2026年3月期

測る会社が、半導体の最後の関門になった。

アドバンテストの原点は、半導体ではなく「測ること」でした。1954年、電圧電流計や周波数カウンタをつくる小さな電子計測器メーカーとして出発。1960年代末、半導体産業の伸びを見越して社運をかけてテスト・システムへ進みました。2026年3月期の売上高は1兆1,286億円、営業利益は4,991億円。AI向け高性能半導体が伸びるほど、製造の最後に性能を確かめる「試験」の価値も大きくなっています。

1兆1,286億円FY2025売上高
4,991億円FY2025営業利益
44.2%FY2025営業利益率

投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

アドバンテストの原点は、半導体ではありません。

「測ること」です。

できあがった半導体を、測って確かめる
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測定プローブと接点の模型で、半導体を試験する仕事を表した編集上の解釈です。半導体の製造、実際の検査装置の接点配置、検査結果や将来の収益を示すものではありません。

売上高は1兆1,286億円

営業利益率44.2%

DATA VIEW

FY2025は売上も利益も大きく伸びた

2025年度連結決算。

+44.7%売上高の前年比
+118.8%営業利益の前年比
44.2%営業利益率

背景にあるのは、AI向け半導体の成長です。

AI関連半導体が成長を牽引

では、なぜアドバンテストがその波に乗るのでしょうか。

答えは、半導体を「つくる」より前に、「正しくできたか確かめる」技術を長く磨いてきたからです。

1954年、電子計測器から始まった

1957年、周波数をデジタルで測る

1963年、国産初のデジタル電圧計

1960年代末、会社は次の成長市場として半導体に賭けます。

1972年、国産初の半導体試験装置

1979年、100MHzの超LSIテスタ

1985年、世界シェア1位

名前の由来も、その事業転換をよく表しています。

Advantest = Advanced Test Technology

半導体が高性能になるほど、テスト項目は増え、速度も精度も要求されます。

製造ラインの最後で、「設計どおりに動くか」を確認できなければ、その半導体は出荷できません。

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

2026年3月期のアドバンテストは、売上高1兆1,286億円、営業利益4,991億円、営業利益率44.2%。

AI向けHPCや高性能DRAMなど、先端半導体の需要拡大が業績を押し上げました。

ただ、現在の強さは突然生まれたものではありません。

1954年に電子計測器メーカーとして始まり、周波数カウンタ、デジタル電圧計で「測る技術」を磨き、1972年に国産初の半導体試験装置へ進みました。1985年には半導体テスタ市場で世界シェア1位となり、社名もAdvantestへ変わりました。

アドバンテストは半導体をつくる会社ではありません。

半導体がより複雑になるほど、その性能を最後に確かめる「測る技術」の価値が大きくなる会社です。

使用した一次資料

2025年度連結決算

株式会社アドバンテスト · 2026-04-27

使用ページ: p.1 / p.4

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NEXT COMPANY

シスメックス株式会社 · 2026年3月期

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血球を数える機械から、「検査結果」を売る会社へ。

2026年3月期のシスメックスは売上高5,000億円、営業利益518億円。出発点は1963年に実用化した国内初の自動血球計数装置でした。ところが1965年には「計数結果をお売りする」という姿勢を掲げ、1966年に検査室向け学術情報、1967年に診断薬、1968年に精度管理用の標準物質を提供。1975年には国内初の全自動血球計数装置、1979年には世界初のサンプラー搭載全自動血球計数装置へ進みました。その後は尿検査、血液凝固、免疫検査にも領域を広げています。シスメックスは測定機器を売る会社から別業種へ移ったのではなく、機器・試薬・品質管理・知識を組み合わせて「正しい検査結果」を届ける範囲を広げてきた会社です。

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5,000億円FY2025売上高