株式会社村田製作所 · 2026年3月期
見えないほど小さい部品で、1.8兆円。村田製作所の中身。
村田製作所の製品は、完成品の表面にはほとんど名前が出ません。けれど2026年3月期の売上収益は1兆8,309億円。部品だけで63.3%、コンデンサだけで9,364億円あります。創業は1944年、京都の150平方メートルほどの工場でつくった酸化チタン磁器コンデンサでした。ラジオの中に隠れていた小さな部品から始まり、現在はサーバー、スマートフォン、自動車などの中へ広がっています。
投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。
村田製作所の名前を、スマートフォンや車の外側で見ることはほとんどありません。
それでも会社の売上は、1兆8,000億円を超えています。

拡大した積層部品と端末内部の模型で、見えにくい部品の技術を表した編集上の解釈です。実寸、実際の回路構成、特定の顧客製品への採用や完成品の製造を示すものではありません。
売上収益は1兆8,309億円
その中心は、部品です。
部品だけで1兆1,597億円
その中でも、最大なのがコンデンサです。
コンデンサだけで9,364億円
一方で、コンデンサだけの会社でもありません。
デバイス・モジュールも6,560億円
売上のほぼ全てが、電子機器の中に入る
FY2025の会社開示カテゴリー。
通信分野だけでも、かなり大きな事業です。
高周波・通信モジュールは3,948億円
電池や電源も、独立した規模があります。
電池・電源は1,541億円
会社の大きさは、人員にも表れます。
従業員は7万4,302人
ここまで大きくなった会社の出発点も、やはり小さな部品でした。
1944年、150㎡の工場から始まった
その部品は、ラジオの中に入りました。
最初から「見えない部品」だった
その後、材料の性質を使い分ける技術が別の部品へ広がります。
セラミックスは、フィルタや振動子にもなった
現在の会社も、その延長で自分たちを説明しています。
材料だけでなく、つくり方まで技術
ラジオからサーバーへ。
魚群探知機からスマートフォンや車へ。
表に出る製品は変わっても、村田製作所はずっと「中に入る部品」をつくってきました。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2026年3月期の村田製作所は売上収益1兆8,309億円。
部品カテゴリーが1兆1,597億円、63.3%を占め、コンデンサだけで9,364億円あります。
創業は1944年。京都の約150㎡の工場で酸化チタン磁器コンデンサをつくり、ラジオの中へ入れたところから始まりました。
その後は圧電振動子、セラミックフィルタ、高周波部品、通信モジュール、電池・電源へ広がりました。
完成品の表面に「Murata」と大きく書かれることは少なくても、材料・プロセス・設計・生産技術を組み合わせた小さな部品が、大量の電子機器の中へ入る。
村田製作所の1.8兆円は、そういう「見えない場所」に積み上がっています。