キヤノン株式会社 · 2025年12月期
キヤノン、売上の54%はプリンティング。
キヤノンと聞けば、カメラを思い浮かべる人は多いはずです。実際、2025年のイメージング事業は1兆円を超え、カメラも二桁成長しました。ただ、会社全体の売上を並べると一番大きいのはプリンティングです。2兆4,944億円、売上の54%。さらに医療と産業機器も合わせて約9,400億円あります。カメラを捨てて別会社になったのではなく、光学・画像・材料・生産技術を別市場へ広げてきた会社として、いまのキヤノンを見直します。
投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。
キヤノンと聞いて、最初に思い浮かぶのはカメラかもしれません。
そのイメージは、今も間違いではありません。
2025年にはカメラ事業が二桁成長し、イメージング全体の売上は1兆円を超えました。
ただ、会社全体を数字で見ると、もっと大きな事業があります。
売上高は4兆6,247億円
その半分以上を占めるのが、カメラではありません。
プリンティングが2兆4,944億円
プリンティング自体も、一つの製品ではありません。
2.49兆円の中は、オフィス・個人向け・商業印刷
では、カメラを含むイメージングはどのくらいでしょうか。
イメージングは1兆549億円
プリンティングは、イメージングの約2.4倍です。
売上規模では、プリンティングがイメージングの2倍超
2025年の事業別売上高。構成比は会社開示。
ただ、現在のキヤノンはこの2事業だけでもありません。
メディカルは5,806億円
もう一つは、一般消費者から見えにくい産業機器です。
インダストリアルは3,611億円
現在は4つの事業群で動く
2025年の売上高と会社開示の構成比。事業間取引を含むため構成比合計は100%になりません。
この4本柱は、最初からあったわけではありません。
1937年、出発点はカメラ
つまり「カメラの会社ではなくなった」というより、カメラを起点に事業を増やしてきた会社です。
その広がり方は、買収だけでもありません。
感光体の材料技術が、太陽電池へ
医療でも、別の技術の組み合わせが使われています。
光学と画像処理を、iPS細胞生産へ
そして会社自身も、この横断利用を意識的な仕組みとして説明しています。
技術を事業ごとに閉じ込めない
カメラは、現在のキヤノンから消えたわけではありません。
むしろ2025年には再び大きく伸びています。
それでも会社全体を見ると、カメラだけでは半分も説明できません。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2025年のキヤノンは売上高4兆6,247億円。
最大のプリンティングは2兆4,944億円、54%。カメラを含むイメージングは1兆549億円、23%です。さらにメディカルが5,806億円、インダストリアルが3,611億円あります。
カメラは今も大きく、2025年にはイメージング売上が1兆円を超えました。だから「キヤノンはもうカメラの会社ではない」と言う必要はありません。
1937年にカメラから始まった会社が、光学や画像技術を軸に事務機、医療、産業機器へ広がり、いまは4本柱になっています。
さらに、プリンターの感光体で培った材料技術を太陽電池へ、光学・画像処理技術をiPS細胞生産へと、技術そのものも事業間を移動しています。
キヤノンは、カメラの会社から別の会社へ入れ替わったのではなく、カメラを起点に技術を何度も別市場へ広げてきた会社です。
使用した一次資料
キヤノン アニュアルレポート 2025
キヤノン株式会社 · 2026-03-25
使用ページ: p.1 / p.12 / p.17 / p.19 / p.21 / p.22 / p.22-23 / p.23
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