株式会社島津製作所 · 2026年3月期
X線から分子へ。島津製作所150年の『測る』。
島津製作所の製品を並べると、分析装置、X線装置、ターボ分子ポンプ、航空機器までかなり離れて見えます。ただ、現在の数字では売上の中心ははっきりしています。2026年3月期の売上高5,607億円のうち、分析計測機器が3,649億円。全社の約65%です。1875年に教育用理化学器械から始まり、1896年にはX線写真、1956年には国産初のガスクロマトグラフ、2002年には質量分析技術がノーベル化学賞へつながりました。150年を通して見ると、島津製作所の中心には『見えないものを測る』仕事が残り続けています。
投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。
島津製作所の製品を並べると、かなり離れて見えます。
分析装置。X線装置。半導体工場で使われる真空機器。航空機の制御機器。
でも、現在の売上には明確な中心があります。
売上高は5,607億円
その約3分の2を占めるのが、分析計測機器です。
分析計測機器は3,649億円
残りの約35%には、三つの大きな枝があります。
医用機器は738億円
産業機器は715億円
航空機器は434億円
現在の島津製作所は、分析計測が最大
FY2025の外部顧客向け売上高。その他71億円を除く主要4事業。
日本だけで売っている会社でもありません。
海外売上は3,181億円
現在の数字では、分析計測が最大です。
その源流をたどると、150年前の京都に戻ります。
1875年、教育用理化学器械から始まった
そこから「見えないものを見る」技術が医療へ伸びます。
1896年、X線写真の撮影に成功
さらに、物質を分けて測る分析装置へ進みます。
1956年、国産初のガスクロマトグラフ
そして「測る」は、分子の世界へ深く入っていきました。
2002年、質量分析技術がノーベル化学賞へ
理化学器械。X線。ガスクロマトグラフ。質量分析。
製品名は変わっても、見えない現象を観察し、分け、測定する仕事が続いています。
一方で、会社は航空機器や半導体製造向け真空機器にも枝を伸ばしました。
だから島津製作所は「分析機器だけの会社」ではありません。
ただ、150年後の現在も最大事業が分析計測機器であることは、この会社の長い軸をかなりはっきり示しています。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2026年3月期の島津製作所は売上高5,607億円、営業利益737億円。
最大の分析計測機器は3,649億円。当サイト計算で全社売上の約65.1%です。
医用機器738億円、産業機器715億円、航空機器434億円と、事業は複数に広がっています。
その一方で、1875年の教育用理化学器械から、1896年のX線写真、1909年の医療用X線装置、1956年の国産初ガスクロマトグラフ、そして2002年の質量分析技術へ、「見えないものを測る」流れは150年続いています。
島津製作所は事業を広げながらも、現在の売上の約3分の2が分析計測です。
150年前の理化学器械から始まった「測る」が、今も会社の最大事業として残っている。そこが、現在の島津製作所を読む一番わかりやすい軸です。