味の素株式会社 · 2026年3月期
味の素の半導体材料は、顧客の工程を再現して育つ。
味の素は、調味料・食品や冷凍食品を扱う会社です。製薬会社向けの原料・製造サービスや、半導体基板メーカー向けの絶縁フィルムABFも提供しています。
使用資料 4件公開 2026-09-20最終確認 2026-09-20
顧客の工程を、味の素の中で再現する
顧客と試し、分担して届けるABF
開発では評価を往復させ、量産ではワニスからフィルムへ仕事を引き継ぎます。
量産・供給
ワニス→
ABFフィルム→
パッケージ基板メーカー基板の層間に使う銅配線を隔てる絶縁材料
製品の位置と工程の分担を示す模式図です。基板の層数や寸法は実物を表していません。
出典:2026年6月 電子材料事業説明資料用途 p.9開発体制 p.17顧客工程 p.18生産分担 p.19
顧客との共同設計や工程の再現は、会社がその競争力を説明する具体的な仕組みです。シェアの数字だけでは見えない、採用前の試作・評価と採用後の供給の仕事があります。
基板が大きくなると、使う材料も増える
基板メーカーがより大きく複雑な基板をつくるには、その中で使う材料も加工や信頼性の条件を満たす必要があります。顧客の工程を再現する設備は、こうした変化に合わせて材料を改良するために使われます。
食品で育てた技術を、材料の評価へ使う
現在の開発にも食品との接点があります。2026年6月の説明資料は、食品で培った分析力や品質保証技術を、電子材料の素材評価に使っていると説明しています。歴史上の副産物の利用に加えて、顧客に材料を届けるための分析・評価にも共通の技術が働いています(説明資料 p.17)。
決算では、食品とヘルスケア等に分かれる
DATA VIEW二つの食品セグメントで売上の77.5%
2026年3月期。公表された丸め値からの当サイト計算。残りはヘルスケア等とその他で、食品用アミノ酸やサプリメントも含みます。
全社売上の構成調味料・食品+冷凍食品77.5%他のセグメント22.5%
出典:数字で見る味の素グループ。
DATA VIEWヘルスケア等の事業利益の増加
2025年3月期と2026年3月期の実績。表示額は億円。全社共通費を除く同一セグメントの事業利益を、0起点の共通尺度で比較。
2025年3月期456億円
2026年3月期662億円
出典:セグメント情報[IFRS]。表示額は億円単位に丸めています。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
味の素のABF事業は、基板メーカーの工程を理解し、材料を試し、委託先と供給を分担する仕事です。食品で磨いた分析や品質保証の技術が、その開発を支えています。
食品2セグメントが売上の77.5%を占める一方、電子材料や医薬関連を含むヘルスケア等の事業利益は662億円になりました。食品から育った技術を、異なる顧客の製造現場で使える材料やサービスへ仕立てることが、この事業の広がりを支えています。