株式会社ニチレイ · 2026年3月期
「冷やして運ぶ」だけで3,010億円。ニチレイを支えるもう一本の柱。
冷凍食品をつくるニチレイは、顧客企業の食品を冷たく保ち、預かり、届ける仕事も担っています。食品製造と低温物流という二つの事業が、売上と利益を支えています。
2026年3月期、連結売上高7,161億円

食品事業の売上高は4,267億円
そのもう一つの事業が低温物流です。
低温物流だけで3,010億円
営業利益も、食品199億円に対して低温物流186億円
食品だけでなく、低温物流も大きな利益の柱
2026年3月期の報告セグメント。売上・利益は連結調整前のため、全社合計に単純加算できません。
加工食品だけで3,342億円
低温物流は海外にも顧客を持っています。
海外の低温物流売上高は926億円
利益は28億円増。ただし償却方法の変更も寄与した
こうした物流の厚みは、倉庫の容量にも表れています。
国内外で259万トンを保管できる冷蔵倉庫網
倉庫のほかにも、保管から配送までをつなぐ仕組みが重要です。
自分の食品だけを運ぶ部門ではない
冷凍食品と低温物流には、「冷やして保存する」という共通の出発点があります。
1942年の水産統制会社から、1943年に製氷・冷蔵・凍結へ
戦後に「日本冷蔵」へ。冷凍食品と冷蔵設備がともに育つ
冷たさから伸びた、二つの独立した事業
1940年代の製氷・冷蔵・凍結を出発点に、製品と物流サービスの両方へ展開した歴史を整理。
- 加工食品をつくる家庭用・業務用の冷凍食品
- 冷蔵倉庫で保管する食品を温度管理して預かる
- 低温で運び届ける輸配送、仕分け、3PLなど
- 海外へ物流を広げる欧州を軸に各地域の顧客を支援
1960年より前に、冷たいまま長距離を運ぶ手段も整えていました。
1959年、冷蔵トラック。1988年、欧州の低温物流へ
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2026年3月期のニチレイは、連結売上高7,161億円、営業利益390億円。
食品の売上高4,267億円・営業利益199億円と並んで、低温物流が売上高3,010億円・営業利益186億円を稼いでいます。低温物流の海外売上高は926億円。倉庫能力は2025年度の会社資料で国内外合計259万トンです。
物流の増益には償却方法の変更等の影響があり、すべてを実力成長と見なすことはできません。1943年から続く「冷やして保存する」という事業の原点から、製造する食品と、それを含む幅広い食を動かす物流の二本柱へ育ってきました。
ニチレイは冷凍食品のメーカーであると同時に、冷たい食品流通のインフラを提供する会社でもあります。