株式会社サンリオ · 2026年3月期
ロイヤリティ964億円を生む、サンリオの多彩なキャラクター。
サンリオは、ハローキティやシナモロールなどのキャラクターを生み出し、グッズの企画・販売やテーマパークを手がける会社です。メーカーや小売業者などにキャラクターの使用を許諾し、ロイヤリティを受け取る事業も展開しています。
使用資料 5件公開 2026-09-17最終確認 2026-09-17
同じキャラクターから、二つの収入が生まれる
誰がサンリオに支払うのか
商品化ライセンスと、自社ショップでの物販の例。
キャラクターを使う権利
サンリオからメーカー・小売業者へキャラクターの使用を許諾する使用許諾↓
メーカー・小売業者からサンリオへ使用料を支払う使用料を支払う↑
契約先が商品を企画・デザイン・製造し、販売する。
商品そのもの
サンリオの店舗・ECから購入者へ商品を渡す商品を渡す↓
購入者からサンリオの店舗・ECへ商品代金を支払う商品代金を支払う↑
サンリオが企画した商品を、自社ショップで販売する。
ロイヤリティは契約に基づく使用料です。ライセンス商品の店頭価格全額を、サンリオが受け取る構造ではありません。
出典:会社説明資料 PDF11–12ページ(資料表記10–11ページ)
同じキャラクターでも、自社で商品を届ける仕事と、他社が商品やサービスに使う権利を提供する仕事では、収入の生まれ方が違います。40.1%はこれらにテーマパークなども含めた連結全体の営業利益率です。ライセンス事業だけの利益率を示す数字ではありません。
キャラクターの構成は、三つの区分で読む
国内外の物販・ライセンス事業で得た売上総利益を、どのキャラクターの区分が支えているか。決算資料はハローキティ、複数キャラクター、その他キャラクターを分けています。
DATA VIEWハローキティ区分の構成比を、10年前と比べる
国内外の物販・ライセンス事業の売上総利益に占める会社開示の構成比(%)。同じ区分を0起点の共通尺度で比較。複数キャラクターは別区分です。
2016年3月期60.6%
2026年3月期37.3%
出典:通期決算説明資料のPDF12ページ(資料表記11ページ)。
構成比は全体に占める割合です。これだけではハローキティ区分の売上総利益の金額が減ったとはいえません。会社の説明は、ハローキティに次ぐキャラクターの起用が進み、幅広いキャラクターが成長に貢献したというものです。
人気投票を見ると、ハローキティは5位だった
決算資料だけでなく、ファンがどのキャラクターを選んでいるかを見ると、ポートフォリオの広さがさらに分かります。
多くのキャラクターにファンがいることは、商品やコラボレーションの選択肢につながります。ただし、投票順位は売上総利益の順位ではなく、投票数も購入者数ではありません。
海外では、ライセンスと物販の両方が伸びた
海外の売上には、現地企業とのライセンス取引と物販の両方が含まれます。2026年3月期の海外業績の対象期間は2025年1〜12月です。
欧州ではファストファッション向けのライセンスが伸びました。一方、中国では玩具のライセンスに加え、店舗網の拡大で物販も伸長しています。海外の増収をすべてライセンスで説明することはできません(決算説明資料のPDF9・16〜17ページ)。
そして次は、「貸す」だけでなく自分たちでゲームを出す
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
サンリオは、自社商品を販売する収入と、他社にキャラクターを使ってもらう使用料収入を持つ会社です。2026年3月期のロイヤリティ売上高は964億円に達しました。
その収入を生むキャラクターポートフォリオは、一つのスターだけでは説明できません。国内外の物販・ライセンス事業の売上総利益構成は、ハローキティ37.3%、複数キャラクター16.2%、その他キャラクター46.5%。商品に複数のキャラクターを組み合わせる区分も、独立して開示されています。
ライセンスは各地のメーカーやブランドの仕事とキャラクターを結びつけます。同時に、自社の店舗や商品にも投資し、さらに自社パブリッシングのゲームや自社制作アニメを計画しています。キャラクターを育てることと、それに触れる商品・場所・コンテンツを増やすことが、サンリオの事業をつないでいます。