浜松ホトニクス株式会社 · 2025年9月期

故障した半導体を壊す前に、浜松ホトニクスの出番

浜松ホトニクスは、光を捉えるセンサや光源、それらを組み込んだ計測装置をつくるメーカーです。半導体メーカーや医療・分析機器メーカー、研究機関などに、目に見えない微弱な信号を測る部品や装置を供給しています。

光学ヘッドの下に置いた半導体と反射光、調べる場所を示す拡大像

金属層の下の発熱を、反射する光で読む

反射する光から、調べる場所を絞る

TD Imagingの働きを示す概念図。レーザは、半導体表面の反射率の変化を測るために使います。

  1. 1反射率の変化を捉える

    半導体内部を透かした模式図。レーザ光が上面の金属層で反射して検出器に戻る。金属層の下にある発熱源から熱が伝わり、上面の反射率が変化する。レーザ検出器金属層局所的な発熱

    金属層の下の局所的な発熱が、その直上の反射率の変化として現れます。光センサで変化を読み取ります。

  2. 2位置を絞り、次の解析へ

    半導体の模式的な測定画像で、調べる範囲が小さく特定され、その領域を拡大して示す。次の物理解析へ渡す位置の情報を表す。調べる領域

    信号から調べる範囲を絞ります。その後、電子顕微鏡などによる物理解析で故障原因を調べます。

内部を透かした説明図です。装置の光学配置、層の厚さ、測定画像を再現したものではありません。非破壊で行うのは、物理解析の前の位置の絞り込みです。

出典:浜松ホトニクス、2025年5月8日発表資料 pp.2–3

光センサを、顧客が使える装置にまとめる

CONCEPT MAP

故障の原因へ進むための三つの仕事

半導体メーカーの解析の流れを、使う装置の役割で整理しています。

故障した半導体を調べる場所と原因を段階的に絞る
  1. テスタで異常を検出電気的に故障の有無を調べる
  2. PHEMOS-Xで場所を絞る光・熱の情報を使う。TD Imagingは反射率の変化を検出
  3. 電子顕微鏡で原因を調べる絞った場所を物理解析する

故障解析装置の売上は104億円

DATA VIEW

産業用と医用・バイオで異なった需要の動き

業界別売上高、各9月期の通期実績。単位:億円。4本の棒は同じ0起点の尺度です。会社全体の売上内訳をすべて示す図ではありません。

産業用と医用・バイオで異なった需要の動き
産業用機器:2024年663億円
産業用機器:2025年742億円
医用・バイオ機器:2024年649億円
医用・バイオ機器:2025年602億円

出典:2025年9月期 決算説明会資料 p.9。

解析室の仕事を製造ラインにも広げる

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

浜松ホトニクスの光は、半導体の故障を「どこで起きているか」という情報に変えます。センサ、レーザ、画像処理を装置にまとめ、次の物理解析で調べる場所を絞る。それが半導体メーカーに提供する具体的な仕事です。

2025年9月期の故障解析装置売上は104億円でした。需要の異なる医用・バイオ分野や、グループ全体の費用増も合わせて見ると、技術の精度を上げることと、装置を売って利益を残すことの両方が必要だと分かります。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

統合報告書2025

浜松ホトニクス株式会社

使用ページ: p.11 / p.24

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2025年9月期 決算説明会資料

浜松ホトニクス株式会社 · 2025-11-07

使用ページ: p.9 / p.17 / p.31

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PHEMOS-Xシリーズ用発熱解析計測モジュールの開発

浜松ホトニクス株式会社 · 2025-05-08

使用ページ: p.1 / p.1-2 / p.2-3

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