株式会社ファーストリテイリング · 2025年8月期
ユニクロは、日本の服屋なのか。
ユニクロは日本発のブランドです。そのことは変わりません。ただ、2025年8月期の数字を見ると、ユニクロの大きい方はすでに海外です。海外ユニクロの売上は1兆9,102億円でグループの56.2%。国内は1兆260億円で30.2%。店舗数も海外1,725店に対し国内794店です。一方、国内外のユニクロを合わせるとグループ売上の86.4%。ファーストリテイリングは、ユニクロ以外へ分散した会社というより、ユニクロそのものを世界へ広げた会社に見えてきます。
投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。
ユニクロは、日本発のブランドです。
でも、会社の数字を地域で割ると、その大きさの中心はすでに日本の外にあります。
売上は3兆4,005億円
まず確認したいのは、ファーストリテイリングがどれくらい「ユニクロの会社」なのかです。
国内外のユニクロで、売上の86.4%
ファーストリテイリングの売上は、ほぼユニクロ
2025年8月期のグループ売上構成。
では、そのユニクロはどこにあるのでしょうか。
海外ユニクロだけで、グループ売上の56.2%
売上だけではありません。
営業利益も、海外が国内を上回る
店舗数では、差がさらに分かりやすくなります。
海外1,725店、国内794店
ユニクロの大きい方は海外
2025年8月期。
ただし、「海外」と一括りにすると、もう一つ変化を見落とします。
北米+欧州で6,406億円
成長率も地域ごとに違います。
北米+24.5%、欧州+33.6%
では、同じユニクロを世界でどう回しているのでしょうか。
会社は、その強みを服のデザインだけではなく、事業のつながり方として説明しています。
企画から生産、物流、販売までをつなぐ
一方で、世界共通の商品を一方的に押し出しているだけでもありません。
年間3,900万件超の「お客様の声」
最後に、ユニクロ以外も見ておきます。
GUとその他ブランドを合わせても13.6%
ユニクロは、日本のブランドであることをやめたわけではありません。
ただ、その事業の中心は、日本の外へ大きく広がっています。
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
2025年8月期のファーストリテイリングは売上3兆4,005億円。そのうち国内ユニクロ30.2%、海外ユニクロ56.2%でした。
国内外を合わせるとユニクロはグループ売上の86.4%。つまり、「ユニクロの会社」という見方は今もかなり正確です。
変わったのは、ユニクロの中の地理です。売上は海外が国内の約1.86倍、店舗数も1,725店対794店。さらに北米と欧州の売上を合わせると6,406億円で、グレーターチャイナ6,502億円に近い規模まで育っています。
そして会社は、企画・生産・物流・販売を一体で管理しながら、年間3,900万件を超える顧客の声を商品や店舗へ戻しています。
数字をつなぐと、ファーストリテイリングは「日本のユニクロから別の会社へ変わった」のではなく、「ユニクロという一つの仕組みを、世界各地で大きく運営する会社になった」と見えてきます。