オリックス株式会社 · 2026年3月期
オリックスは資本の置き場所を変え続ける。
オリックスは、企業に設備や車両を貸すリース、事業への投資、不動産や空港の運営、個人向けの生命保険などを手がける会社です。資産を持って収益を得るほか、売却して次の投資へ資金を移すことも経営に組み込んでいます。
使用資料 4件公開 2026-09-21最終確認 2026-09-21
1964年、13人でリースから始まった
リースには「金融」と「モノ」の二つの専門性が要る
2026年3月期の開示は10セグメントに分かれます。設備を貸す仕事に加え、投資先企業の経営支援や空港運営、発電、保険などが、それぞれ収益を生んでいます。
祖業を含むセグメントだけが利益の中心ではない
DATA VIEW複数の事業が利益を生む
2026年3月期の10セグメントから4事業を抜粋。単位は億円。同じ利益指標を0起点で比較しています。
法人営業・メンテナンスリース1,007億円
事業投資・コンセッション1,256億円
環境エネルギー1,158億円
保険1,029億円
出典:決算プレゼンテーション p.40。環境エネルギーの利益には、保有株式の売却益と評価益が大きく寄与しています。
環境エネルギー利益1,158億円には、大きな売却益が入る
売却で資金を回収し、次の投資へ移す。この動きをオリックスは「キャピタルリサイクリング」と呼んでいます。売却に伴う利益と、受け取る現金は別の数字です。
2026年3月期のキャピタルゲインは2,652億円
資本回収と並行して、新たな事業や資産へ投資しています。
1.1兆円を回収し、8,000億円を新規投資へ
資本を出す先には、設備と事業がある
オリックスの投資・運営・売却をたどる例。保有中の支援は、事業投資の取り組みを示しています。
1資産・会社に投資
オリックスが資金を出し、設備や持分を取得
→2事業を動かす
投資先の経営・営業を支援し、顧客を開拓
→3選んで売却
買い手へ資産・持分を移し、現金を回収
→4次の投資へ
航空機、物流施設などに新たな資金を投じる
利益として読む数字2,652億円2026年3月期のキャピタルゲイン
売却などに伴って認識する利益。回収した現金の総額や投下元本とは区別します。Greenkoの950億円には売却益と評価益が含まれます。
矢印は事業の関わり方を示します。すべての資産を売るわけではなく、同じ資金がこの順に動いたことを追跡した図でもありません。
出典:事業投資の支援 p.22 · 運営と投資の分類 p.42 · 売却・新規投資 p.46 · Greenko売却・評価益 p.23
DATA VIEW回収した資本を、次の投資へ回す
2026年3月期の資本回収と新規投資。利益を示すキャピタルゲインとは別の現金指標です。
1.1兆円Cash In:資本回収
8,000億円Cash Out:新規投資
2026年の決算資料では、この循環の長期的な成果も説明しています。
会社は、13年間で純利益4.0倍と説明する
現在の事業は、業種を横断する三つの機能でも整理されています。
金融・事業・投資を、同じ会社の中で組み合わせる
さらに、自己資金だけで事業を大きくする形から、他者の資産を運用してフィーを得る形も伸ばそうとしています。
AUMは63兆円から100兆円へ
低収益資産を回し、高収益の事業へ資本を移す
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
オリックスは、設備を使いたい企業をリースで支える仕事から、事業の運営や投資へ活動を広げてきました。 資産や会社を保有する間の収益に加えて、選んで売却し、次の投資先へ資金を移すことも収益のつくり方に含まれます。
2026年3月期の2,652億円はキャピタルゲインという利益の指標。1.1兆円のCash Inと8,000億円のCash Outは、資本回収と新規投資の現金の規模です。環境エネルギーの利益には950億円のGreenko売却・評価益が含まれ、継続的な運営収益と分けて読む必要があります。
何を保有し、どこで運営に関わり、いつ資金を回収するか。 その選択を続けることが、多様な事業をつなぐオリックスの経営です。