ニチアス株式会社 · 2026年3月期

建屋の広さと生産能力を分けて増やすニチアス

ニチアスは、工場や機械で使うシール材、断熱材、ふっ素樹脂部品などをつくる会社です。半導体製造装置向けには、クリーンな環境に対応するチューブ、配管ヒーター、シール製品などを供給しています。

機械のある工場区画と空いた建屋の区画、その手前にチューブや配管用部品が並ぶ風景

つくるのは、装置の中で働く部品

建屋の余地と、製品をつくる設備

工場の建屋: 設備を増強する区画; 設備を追加できるスペース

設備を増強する区画

設備を追加できるスペース

装置へ供給する部品の例

PFAチューブ

PFAチューブ

配管ヒーター

配管ヒーター

シール製品

シール製品

2026年5月の計画をもとに、建屋と設備の違いを模式化。実在する工場の配置や面積比率、一本の製造工程を示す図ではありません。部品はそれぞれ異なる製品例です。

出典:決算説明会資料 PDF pp.50–52

注文が増えた年に、売上は減った

DATA VIEW

受注高と売上高は別の動きをした

高機能製品セグメント、各年3月期の通期実績。単位:億円、0起点の共通尺度。受注と売上は別の指標で、足し合わせません。

受注高と売上高は別の動きをした
2025/3 受注407.00億円
2026/3 受注441.34億円
2025/3 売上445.84億円
2026/3 売上390.94億円

出典:決算短信 PDF p.25/冊子p.23。

設備を増やす間の採算も見る

CONCEPT MAP

増産に備える三つの仕事

2026年5月に示した高機能製品の生産体制の計画。

高機能製品を供給する工場の役割を分けて見る
  1. 建屋を広げる設備を追加するスペースを確保
  2. 設備を増やす生産能力を増強
  3. つくり方を改善する既存の拠点で生産性向上

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

ニチアスの増産計画は、工場のスペースと設備能力を分けて描いています。供給するのは、半導体製造装置などの中でクリーン化、断熱、密封を担う部品です。

2026年3月期には受注が増えた一方、売上と利益は減りました。建屋を用意する、設備を動かす、注文を売上につなげる。 それぞれの段階を分けると、部品メーカーが増産に備える仕事と、その間の採算が見えてきます。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

2026年3月期 決算説明会資料

ニチアス株式会社 · 2026-05-13

使用ページ: p.50 / p.51 / p.52

原文を開く →

2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

ニチアス株式会社 · 2026-05-11

使用ページ: p.19 / p.25

原文を開く →

NEXT COMPANY

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光通信レーザーの製造で伸びた、日本電子の描画装置

日本電子の電子ビーム描画装置は、光通信に使うDFBレーザーの回折格子をつくる工程に入っています。2026年3月期のスポットビームの受注・売上は増加した一方、マスク描画装置の販売台数は減り、産業機器事業は減収でした。描く対象と顧客の製造工程をたどると、同じ半導体関連の装置でも需要が一様ではないことが分かります。

数字から会社を見る →
1292026年3月期 スポットビーム受注指数(前期=100)