株式会社メルカリ · 2026年6月期
売買に、補償と与信を組み込む。メルカリの取引設計。
届いた品物に不備があれば、返品や補償の手続きが始まります。あと払いを使えば、購入の後に代金を回収する仕事が残ります。メルカリの決算資料には、画面上の売買を取り囲む、こうした運営の数字も並んでいます。
補償が終わるまでの時間
1兆2,856億円の売買を、何が支えるか

支払いを後にすれば、回収する債権が残る
99.4%は、どこまでの回収を測っているか
債権の拡大には、資金の手当ても要る
商品、信用、資金をそれぞれ管理する
売買の周りには、対象も時間軸も異なる責任があります。
- 商品と取引返品・条件付き補償・真贋鑑定
- 信用と回収与信判断・支払い方法・代金回収
- 資金と保全債権の資金調達・利用者残高の保全
海外の買い手へ広げる道も、二つある
一つの売上の背後に、違う責任が重なる
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
メルカリは、売買が成立する場に、トラブルへの対応と支払いの仕組みを組み合わせています。 補償完了までの時間を短くする仕事と、あと払いの代金を長い期間で回収する仕事は、同じアプリの周りにある別の責任です。
2026年6月期のMarketplace取引総額は1兆2,856億円。期末の与信債権は3,581億円に達し、その背後には債権流動化による資金調達もあります。補償の速さや高い回収率は大切な指標ですが、条件や対象を離れて万能の安全性を示すものではありません。
売り買いの画面を、補償・回収・資金の側から眺め直す。 するとメルカリは、取引の相手を見つける機能に加えて、その周囲の責任を運営する会社として見えてきます。