H.U.グループホールディングス株式会社 · 2026年3月期

H.U.の検査事業に戻った3,100万円の黒字

H.U.グループは、医療機関から検査を受託し、検査薬や滅菌などのサービスも提供するグループです。傘下のエスアールエル(SRL)は、病院や診療所から預かった検体を自社ラボで測定し、検査結果を医療機関へ返しています。

検体の容器と白紙の報告書を受け渡す窓口の向こうに、ロボットを備えた検査ラインと顕微鏡を使う専門スタッフがいるラボ。

赤字から、わずかな黒字へ

LTSの営業利益・損失。単位:百万円。両年度とも同じ尺度で、中央が0です。

2025年3月期−4,638百万円
2025年3月期: −4,638百万円
2026年3月期+31百万円
2026年3月期: +31百万円

この尺度では、+31の棒はほぼ線に見える長さです。幅を拡大せずに示しています。

出典:決算短信 PDF p.17(前年度) / p.18(当年度)

検体を受け取り、結果を医療機関へ返す

検体を送り、検査結果を受け取る

医療機関から預かった検体を、SRLがラボで測定して結果を返します。

医療機関

医療機関が検体検査を依頼する

検体検査を依頼する

SRLのラボ

検査の種類に合わせて、異なるラボの仕事へ

1F 自動化検査前処理・検査ライン

2F・3F 特殊検査など特殊検査・遺伝子・病理

医療機関へ報告

測定した結果を医療機関に報告する

測定された結果を受け取る

設備と人は模式的な表現です。ラボ内の分岐は、あきる野の開示された役割を整理しています。すべての検体が全階を通る図でも、SRLの全検査をこの拠点で行う図でもありません。特殊検査の階でも自動化が使われています。

出典:SRL「臨床検査の流れ」 / 決算説明資料 PDF p.28

小さな黒字の後ろに、135.98億円の減価償却費がある

決算説明資料では、同事業のEBITDAは137億円と示されています。会社の定義は「営業利益+減価償却費+のれん償却費」です。費用の一部を足し戻す指標であり、現金の増減を示すキャッシュフローではありません。億円単位に四捨五入した資料では営業利益が「0」と表示されますが、決算短信の百万円単位では31百万円の黒字です(定義・丸め方 PDF p.2、LTS実績 PDF p.11)。

検査の伸び、価格、日々の運営で赤字を縮めた

増益要因の整理

会社が説明する黒字化の中身

2026年3月期のLTS実績について、決算短信の説明を整理。

LTSの営業黒字化営業利益3,100万円
  1. 検査の売上を伸ばす遺伝子関連・特殊検査の伸長など
  2. 販売価格を適正化する受託する検査の価格を見直す
  3. 検査の運営を改善するラボのオペレーションを改善する

グループ全体の47.80億円とは範囲が違う

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

H.U.の検査事業は、医療機関から届く検体を、設備と専門技術を持つ人たちで測定し、結果を返す仕事です。2026年3月期は、検査の伸長、価格の適正化、運営改善を経て、3,100万円の営業黒字に戻りました。

135.98億円の減価償却費を負担する事業で、黒字はまだ小さい。ラボが検体を処理できることと、その設備や人を動かしながら利益を残せることを、一緒に見る必要があります。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

2026年3月期 決算短信

H.U.グループホールディングス株式会社 · 2026-05-14

使用ページ: p.4 / p.4,18 / p.17-18 / p.18

原文を開く →

2025年度決算・中期経営計画 H.U.2030 2.0 説明会資料

H.U.グループホールディングス株式会社 · 2026-05-14

使用ページ: p.28

原文を開く →

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日本電子株式会社 · 2026年3月期

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光通信レーザーの製造で伸びた、日本電子の描画装置

日本電子の電子ビーム描画装置は、光通信に使うDFBレーザーの回折格子をつくる工程に入っています。2026年3月期のスポットビームの受注・売上は増加した一方、マスク描画装置の販売台数は減り、産業機器事業は減収でした。描く対象と顧客の製造工程をたどると、同じ半導体関連の装置でも需要が一様ではないことが分かります。

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1292026年3月期 スポットビーム受注指数(前期=100)