ANAホールディングス株式会社 · 2026年3月期
ANAの一席は、距離を掛けて読む。
用意する輸送力を減らしても、旅客収入は増やせる。2026年3月期のANA国内線では、それが起きました。飛行機の大きさと飛ぶ距離、そのうち何席に人が乗り、いくらの収入になるか。決算は、この組み合わせを数字にしています。
供給を絞った国内線で、乗る人は増えた
国際線は、単価が下がっても一席からの収入が上がる
運んだ人の単価と、用意した席の収入
2026年3月期 ANA国際線。会社開示の丸め値による当サイト計算。正確な前年比は元資料の開示値を使用。

空席を埋める仕事は、機材と販売を組み合わせる
一席を用意してから、収入になるまで
ANAの旅客事業を、供給・利用・販売の三つの調整から読む概念図。
- どこへ、どれだけ路線・便数・機材の大きさ
- どれだけ乗ってもらう需要獲得・乗り継ぎ・座席利用率
- いくらで販売する購入時期・運賃・イールド
貨物では、運ぶ量が増えても収入が減った
埋まった席の先には、飛ばす費用がある
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
ANAは、どこへ何席を飛ばし、その席にどれだけの旅客を、どの単価で乗せるかを組み合わせています。
2026年3月期の国内線は、座席キロを1.2%減らしながら、旅客キロを4.3%増やしました。国際線は、イールドが2.7%下がっても、座席利用率が83.0%に上がり、提供座席キロ当たりの収入は1.9%増えました。貨物では、輸送重量の増加と収入の減少が同時に起きています。
連結営業利益は2,174億円。しかし国内線の収益構造には課題が残ります。機数や旅客数の先にある、輸送力の配置、埋まり方、値付け、飛ばす費用。 それらを重ねると、一席を収入と利益に変えるANAの仕事が見えてきます。