SMC株式会社 · 2026年3月期

70万の選択肢と短い納期を支えるSMCの備え

SMCは、圧縮した空気で物を押す、つかむ、回す空気圧機器などをつくる会社です。主な直接の顧客は生産設備のメーカーで、バルブやシリンダなどの部品を供給しています。

空気圧シリンダとバルブが銅色の管で治具につながり、後ろに部品の棚と組立作業者が見える風景

標準品は備え、特注には近くで対応する

部品をそろえる二つの対応

標準品の在庫

標準品の在庫

簡単な特注への対応

簡単な特注への対応

設備メーカー

機械の中で押す・つかむ

機械の中で押す・つかむ

上:標準品を在庫から供給。下:販売会社に付属する工場が簡単な特注に対応。右の装置は部品の使用例で、SMCが設備一式を販売する意味ではありません。

出典:統合報告書2025 PDF p.13(印刷pp.23–24)

備えるのは、完成した製品だけではない

DATA VIEW

在庫は製造のどの段階にあるか

2026年3月31日、連結帳簿価額。単位は億円、共通の0起点。数量や販売価格ではありません。

在庫は製造のどの段階にあるか
原材料・貯蔵品2,749.89億円
商品・製品1,984.19億円
仕掛品332.89億円

出典:Annual Report 2026, PDF p.8。表示された内訳の合計は、開示総額より100万円少なくなります。

工程の間を短くする、約20社の集積

CONCEPT MAP

多くの仕様に応えるための備え

在庫・特注対応・工程間物流を組み合わせる仕組み。

設備メーカーへ供給必要な部品を必要な時に
  1. 標準品の在庫継続的に確保して供給
  2. 簡単な特注販売会社に付属する工場で対応
  3. 工程を近づけるサプライヤーと輸送・倉庫機能を共有

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

SMCの70万という選択肢は、標準品を備える在庫、特注に応じる工場、工程間をつなぐ物流と一緒に読むと意味が見えてきます。部品が選べるだけでなく、設備メーカーが必要とする時に供給するための体制です。

2026年3月末には、完成品より大きな原材料・貯蔵品を抱えていました。その備えを使い、工程を短くし、費用を回収できる売上につなげる。SMCの課題は、選択肢の多さを納期と採算の両方につなぐことです。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

Annual Report 2026

SMC Corporation · 2026-09-11

使用ページ: p.4, 8 / p.5-6

原文を開く →

Integrated Report 2025

SMC Corporation · 2026-03-25

使用ページ: p.6 / p.13 / p.14 / p.33

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NEXT COMPANY

日本電子株式会社 · 2026年3月期

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光通信レーザーの製造で伸びた、日本電子の描画装置

日本電子の電子ビーム描画装置は、光通信に使うDFBレーザーの回折格子をつくる工程に入っています。2026年3月期のスポットビームの受注・売上は増加した一方、マスク描画装置の販売台数は減り、産業機器事業は減収でした。描く対象と顧客の製造工程をたどると、同じ半導体関連の装置でも需要が一様ではないことが分かります。

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1292026年3月期 スポットビーム受注指数(前期=100)