山九株式会社 · 2026年3月期
工場の定期停止を支える山九の段取り
山九は、鉄鋼・石油・化学などの企業に、原材料や製品の輸送と、生産設備の建設・整備を提供する会社です。顧客の工場内でも、物を運び、製造工程の一部を受け持ち、設備の点検や修理を行っています。

止める前の点検と、止めた後の修理をつなぐ
動いている設備を調べ、止める時の整備につなぐ
山九が説明する日常保全と定期修理の関係。工場内では、原材料や製品を運ぶ仕事も担います。
稼働中:物を運び、設備を点検する
作業者の五感や検査器具で、異常や劣化の状態を日々確かめます。
計画停止中:設備を整備する
稼働を止める時期を事前に決め、設備や部品の状態を調べて整備します。
日常保全の結果 → 定期修理へ
定期修理の結果 → 次の日常保全へ
作業の関係を示す模式図です。実際の設備配置や整備手順ではありません。受託範囲は顧客・案件によって異なり、定期修理が故障をなくすことを示すものでもありません。
近い売上規模でも、利益の大きさは違う
二つの主力事業の営業利益
2026年3月期のセグメント利益(営業利益)、単位:百万円。0を起点とする共通尺度です。
出典:決算短信 PDF p.20/冊子p.17。上の売上高は外部顧客向けのみ、棒は会社が開示するセグメント利益です。連結営業利益にはその他の事業と未実現利益の調整も含まれます。
機工は増収でも、日常保全と定修の減少が響いた
工場の現場と、事業の採算を合わせて読む
日常保全と定期修理の関係を、二つの主力事業の中に位置づけます。
- 日常保全運転中の異常や劣化を確かめる
- 定期修理停止を計画し、双方の保全結果を生かす
- 機工の採算設備工事、保全の作業量、代金の回収
- 物流の採算輸送や構内作業の量、価格、費用
THE VIEW AFTER THE NUMBERS
数字をつなぐと、こう見えた
山九の保全は、動いている設備の状態を知り、計画して止める日の整備につなげる仕事です。顧客の工場内には、原材料や製品を運び、製造工程を支える仕事もあります。
2026年3月期の機工事業は営業利益309.60億円を生みましたが、日常作業や定修工事量の減少などで減益でした。工場の現場を継続して知ることと、その年の作業量・価格・費用から利益を残すこと。 この二つを合わせると、山九が工場の稼働中と停止中の両方を支える会社であることが見えてきます。