アズビル株式会社 · 2026年3月期

冷風と温風を交互に送るアズビルの実験棟

アズビルは、ビルや工場の温度・圧力・流量などを測り、設備を調整する機器やシステムを提供する会社です。建物向けには、センサやバルブ、空調制御システムに加え、導入後の保守や省エネルギー改善も手がけています。

2本の水配管と空調機が、センサのある執務空間へつながる建物の断面

水を運ぶ配管と、空気を送る制御

第103建物の説明をもとに、設備と人の位置関係を描いた模式図です。

2管式の配管で、空調機へ水を送る

左の熱源設備から往きと戻りの2本の水配管が中央の空調機につながる。空調機のコイルとファンを通る空気は、ダクトから右の執務者へ届く。下の二つの吹出口は、冷風と温風を異なる時間に送ることを表す。熱源水空調機空気冷風の時間温風の時間約20分ごとに切替え

配管の水温は季節で切替え。空気は約20分ごとに冷風と温風を切り替え、吹出口単位で風量を調整します。

人のそばを測り、運転へ反映する

机の上の無線センサが執務者の近くを測る。破線はセンサから制御装置、制御装置からバルブへ向かう情報・制御の関係を示す。右下の担当者は機器のデータを確認する。無線センサ制御装置バルブ

机上のセンサで環境を測定。バルブ開度から熱源の必要性を判断し、条件に応じて熱源・ポンプを停止します。

実線・太い矢印:水や空気の移動。破線:情報・制御の関係。

配管・制御の設計図ではありません。冷風と温風の絵は時間を分けた状態で、同時送風を表しません。自社実験棟の例であり、顧客の全建物が同じ構成ではありません。

出典:アズビル「進化する実験施設 第103建物」(2026年10月19日確認)

吹出口の風量と、熱源を動かす時を決める

運転データを、次の改善提案に使う

CONCEPT MAP

運転データを、診断と改善に使う

統合報告書が説明するリモートメンテナンスの使い道です。

建物の運転データ設備仕様やサービス情報と組み合わせる
  1. 制御の異常動作の状況から異常箇所や原因を診断
  2. 省エネの余地運転データと設備の能力から改善を提案
  3. 対策後の効果変更を実施した後もデータで確認

新築向けが減っても、建物事業は増収

DATA VIEW

BA事業の利益は、増収率を上回って伸びた

日本基準、BA事業のセグメント利益。棒の単位は百万円、表示は億円。どちらも0からの共通尺度です。同期間の売上高は5.1%増でした。出典:決算短信のPDF 5ページ。

BA事業の利益は、増収率を上回って伸びた
2025年3月期243.63億円
2026年3月期289.01億円

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

アズビルの実験棟では、冷風と温風を送る時間、吹出口ごとの風量、熱源やポンプを動かす条件までを組み合わせています。機器をつくるだけでなく、設備をどう動かすかを詰めることも、空調制御の仕事です。

顧客向けには、運転データから改善を提案し、対策後の効果を確かめるサービスがあります。2026年3月期のBA事業は、既設・サービスと海外の伸びにより、新築向けが減収でも全体では増収でした。建物が完成した後の使い方にも、アズビルの仕事が残ります。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

azbilレポート2026・事業戦略(分冊)

アズビル株式会社 · 2026-08-31

使用ページ: p.7 / p.13

原文を開く →

2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

アズビル株式会社 · 2026-05-13

使用ページ: p.5 / p.5,26

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