リンナイ株式会社 · 2026年3月期

リンナイが米国で払った27億円の関税

リンナイは、家庭や店舗などで使う給湯器、ガスコンロ、暖房機器をつくる会社です。米国の主力商品には、必要なときに水を加熱して、シャワーや水栓へお湯を送るタンクレス給湯器があります。

壁掛け給湯器の内部の熱交換器と炎、水栓へ続く配管、部品を入れた木箱を描いた情景。
DATA VIEW

年後半に増えた関税の支払い

米国事業、2025年の四半期別支払額。単位:百万円、いずれも概数。棒は共通の0起点です。

年後半に増えた関税の支払い
4〜6月約280百万円
7〜9月約1,200百万円
10〜12月約1,230百万円

出典:決算説明資料 p.12。1〜3月は資料上「-」のため、0円と置かず図から除いています。通年の約27億円は会社が別途示した概数です。

関税の表には、完成品と熱交換器が並ぶ

給湯器の中で、水と熱が出会う

二次熱交換器で予熱し、一次熱交換器でさらに温めて、水栓へ送ります。

タンクレス給湯器の断面模式図。青い水の経路が二次熱交換器へ入り、予熱された水が一次熱交換器へ進み、銅色のお湯の経路で出ていく。別のガス管がバーナーへつながり、燃焼の熱が熱交換器を通って上方の排気口へ向かう。排気予熱さらに加熱バーナー水お湯ガス

使う場所へ

給湯器からのお湯の配管が洗面台の水栓につながり、蛇口から水が出ている。

米国公式サイトの二つの熱交換器を使う説明を模式化しています。配置、寸法、色は製品仕様や材質を表しません。関税の対象となる金属量を描いた図でもありません。

出典:Rinnai America「Tankless 101」

高効率タイプは、台数が伸びていた

値上げをしても、時間差が残る

日本からの部材供給と、米国の運営費用

CONCEPT MAP

米国で給湯器を供給し、利益を残すための仕事

2026年3月期資料と統合報告書が示す、商品・調達・運営の関係。

米国の給湯器事業主に暦年2025年の実績
  1. 高効率タイプを売る全体の台数が減る中でも、コンデンシングは増加
  2. 部材を調達し、価格を変える関税の変更と価格改定の時期にずれ
  3. 組織と固定費を見直す供給、人件費、運営体制も収益の課題

グループ全体では、2026年3月期の給湯機器売上は2,819.2億円で連結売上の59.9%、連結営業利益は505.31億円でした。米国の事例はこの大きな給湯機器事業の一地域を読むものです(決算説明資料 p.7、決算短信 p.1)。

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

給湯器の熱交換器は燃焼で生まれた熱を水へ渡します。その部品や完成品を米国へ供給する過程には、関税と、費用の変化を価格へ反映する仕事がありました。

2025年は高効率タイプの販売が伸びても、米国事業の営業利益率は2.6%でした。約27億円の支払いから見えるのは、どの商品を売るかに加えて、部材をどうそろえ、いつ価格を変え、どの費用で運営するかが問われる商売です。

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投資判断や銘柄推奨を目的とした記事ではありません。企業が公開した一次資料を、会社の輪郭が見えてくる順番で読み直しています。

使用した一次資料

2025年度 期末 決算説明資料

リンナイ株式会社 · 2026-05-12

使用ページ: p.11 / p.12

原文を開く →

2026年3月期 決算短信

リンナイ株式会社 · 2026-05-12

使用ページ: p.4

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Tankless 101:タンクレス給湯器の仕組み

Rinnai America Corporation

原文を開く →

リンナイレポート2026・網羅版

リンナイ株式会社

使用ページ: p.15

原文を開く →

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参天製薬は眼科薬の研究開発・販売に加え、他社製品の販売提携で地域の品ぞろえを広げます。2026年3月期は日本の薬価引き下げや後発品の影響が重く、連結売上収益は2,916億円へ減少しました。EMEAの増収率7.8%も、為替影響を除くと0.4%です。中国の販売権取得と翌期の増収計画を読むには、権利の範囲、地域ごとの価格環境、為替と販売費用を合わせて見る必要があります。

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