カゴメ株式会社 · 2025年12月期

畑から世界の食品工場へ。カゴメのトマト加工事業。

日本のカゴメといえば、野菜ジュースやケチャップを思い浮かべます。 実際に国内の加工食品事業は、カゴメの大きな柱です。ただ、会社の決算にはもう一つ、日本の消費者からは見えにくい顧客向けの事業があります。

2025年12月期、売上収益は2,942億円

身近な野菜飲料から、食品づくりのトマト素材へ

国内加工食品は1,573億円。知られた商品は今も重要

野菜ジュースやケチャップを扱う国内事業と、国際事業を並べると、売上の別の顔が見えます。

国際事業も1,298億円。主な取引相手は企業

DATA VIEW

家庭向けブランドだけでは、売上の全体像にならない

2025年12月期、会社開示の報告セグメント。その他事業と全社・内部取引調整があるため2区分の単純合計は連結売上と一致しません。利益は会社定義の「事業利益」で、IFRS営業利益と区別します。

1,573億円国内加工食品・売上収益
1,298億円国際事業・売上収益
155億円国内加工食品・事業利益
92億円国際事業・事業利益

国内側も、飲料だけではありません。

国内飲料は841億円。トマトジュースが好調

ケチャップ・調味料などの食品他は591億円

国際事業では、畑で育ったトマトをどこまで加工して届けるかによって、顧客と用途が変わります。

一次加工696億円。トマトを産業用の「素材」にする

二次加工636億円。ピザソースなどの業務用製品へ

国際事業の会社紹介では、北米、欧州、豪州、アジアの拠点で、トマトなどの栽培から一次加工、二次加工、販売までを扱うと説明しています。この説明は会社の「海外での事業展開」に基づくもので、実際の顧客契約や生産・輸送経路を特定するものではありません。家庭向け飲料と、業務用加工素材は、同じトマトでも売り先が異なります。

その海外事業が2025年は減収減益だった

国際事業の業績は、世界のトマトペースト市況や加工コストに左右されます。

2024年、米Ingomarを子会社化

カゴメの仕事を読み直す

一つのトマトから、家庭の飲料と企業向け素材へ

栽培・加工という共通の基盤から、消費者向け製品と業務用加工素材で顧客が異なる構造を示した編集上の整理。

トマトを育て、加工する1899年の栽培、1903年のソース製造
  1. 国内の野菜飲料トマトジュースや野菜生活100
  2. 国内の調味料ケチャップ、トマト調味料など
  3. 海外の一次加工トマトペースト・ダイストマトを食品メーカーへ
  4. 海外の二次加工ピザソースなどをフードサービスへ

栽培と加工の組み合わせは、カゴメの創業時にも見られます。

1899年にトマト栽培、1903年にはソース製造

1908年のケチャップ、1933年のジュース

同じ農産物の価値が、家庭向け製品と企業向け素材という形で、異なる顧客へ届いています。

THE VIEW AFTER THE NUMBERS

数字をつなぐと、こう見えた

2025年12月期のカゴメは、国内加工食品の売上収益1,573億円に対して、国際事業が1,298億円。海外ではトマトペーストなどの一次加工と、ピザソースなどの二次加工が主要な事業です。

ただし、海外事業は13.0%減収、33.4%減益でした。2024年のIngomar子会社化などで事業の裾野が広がる一方、当期は国際的な市況下落の影響を強く受けています。

1899年のトマト栽培、1903年の加工品製造という創業の原点は、家庭向けの製品と世界の食品メーカー・外食企業向け素材の両方につながっています。知っているカゴメは食卓にいる。決算で見えるカゴメは、世界の食品づくりにもいる。

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使用した一次資料

2025年12月期 決算短信(IFRS)

カゴメ株式会社 · 2026-02-02

使用ページ: p.1 / p.4 / p.4-5 / p.4-6 / p.5

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